
「いつか会社を辞めて、もう少し自由に暮らしたい」
そう考えたことはありませんか?
毎日朝から晩まで働く生活ではなく、
- 週に2~3日だけ働く
- 残業の少ない仕事に変える
- 好きな仕事を少しだけ続ける
- 家族との時間を増やす
- お金のためだけに働かない
そんな生活に憧れる人もいると思います。
そこで気になるのが、
「セミリタイアするには、結局いくら必要なの?」
ということです。
今回は、毎月の生活費を15万円・20万円・25万円と仮定して、配当金で生活費を補う場合にどれくらいの資産が必要になるのかを計算してみました。
セミリタイアに必要な金額は「生活費」で大きく変わる
セミリタイアというと、
「1億円くらい必要なのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、実際に必要な金額は、その人が毎月いくら使うのかによって大きく変わります。
例えば、毎月15万円で生活できる人と、毎月30万円必要な人では、必要な資産額は当然違います。
つまり、
「何歳でセミリタイアするか」だけではなく、「年間いくら使うのか」が非常に重要です。
まずは毎月の生活費から考えてみます。
月15万円で生活する場合
月15万円なら、年間の生活費は、
15万円 × 12か月 = 180万円
です。
仮に年間4%の配当利回りを得られるとすると、
180万円 ÷ 4% = 4,500万円
となります。
つまり、単純計算では4,500万円の資産があれば、年間180万円の配当を狙える計算です。
もちろん、実際の投資では株価の変動や減配、税金などがあります。
「4,500万円あれば絶対にセミリタイアできる」という意味ではありません。
ただ、必要資産を考えるための一つの目安にはなります。
月20万円で生活する場合
次に、毎月20万円必要なケースです。
年間では、
20万円 × 12か月 = 240万円
になります。
これを4%の配当利回りで考えると、
240万円 ÷ 4% = 6,000万円
です。
月15万円の場合と比較すると、必要資産は1,500万円も増えます。
たった月5万円の違いでも、資産額にするとかなり大きな差になります。
ここがセミリタイアを考えるときの面白いところです。
月25万円なら7,500万円
さらに生活費が月25万円の場合。
年間では、
25万円 × 12か月 = 300万円
です。
4%で計算すると、
300万円 ÷ 4% = 7,500万円
になります。
月15万円生活と比較すると、
4,500万円 → 7,500万円
です。
生活費が月10万円増えるだけで、必要資産は3,000万円も変わります。
生活費と必要資産を一覧にすると
ざっくり比較すると、このようになります。
| 毎月の生活費 |
年間生活費 |
4%で計算した必要資産 |
| 15万円 |
180万円 |
4,500万円 |
| 20万円 |
240万円 |
6,000万円 |
| 25万円 |
300万円 |
7,500万円 |
| 30万円 |
360万円 |
9,000万円 |
こうして見ると、
「資産をいくら作るか」だけではなく、「生活費をいくらにするか」も重要
だということが分かります。
月5万円の支出削減には大きな意味がある
ここが個人的に一番重要だと思っています。
例えば、毎月5万円の支出を減らしたとします。
年間では、
5万円 × 12か月 = 60万円
です。
これを4%の配当で補おうとすると、
60万円 ÷ 4% = 1,500万円
になります。
つまり、
毎月5万円の固定費を削減することは、4%の運用を前提にすると1,500万円分の資産を作ったのと同じくらいのインパクトがある
とも考えられます。
もちろん、これはあくまで単純計算です。
しかし、セミリタイアを考えるなら「投資でいくら増やすか」だけではなく、
「毎月いくら必要なのか」
を考えることが非常に大切だと思います。
完全リタイアではなく「月10万円稼ぐ」という考え方
ここで、セミリタイアのハードルを大きく下げる方法があります。
それは、
生活費のすべてを資産から出そうとしないこと。
例えば、毎月20万円必要な人がいたとします。
年間生活費は240万円です。
これをすべて配当金で賄おうとすると、4%計算では6,000万円必要になります。
しかし、
とすればどうでしょうか。
必要なのは「年間240万円の配当」ではありません。
半分を働いて稼ぐことができれば、資産から必要になる金額は大きく下がります。
4%で単純計算すると、
120万円 ÷ 4% = 3,000万円
です。
つまり、
6,000万円の資産を作らなければ自由になれない
のではなく、
3,000万円+年間120万円の収入
という選択肢もあります。
この考え方なら、セミリタイアが少し現実的に見えてきます。
「会社を辞める」ではなく「会社への依存を減らす」
セミリタイアについて考えていると、
「会社を辞められるだけのお金を作らなければいけない」
と考えてしまいがちです。
でも、本当に必要なのは「退職」なのでしょうか。
例えば、
- 残業のない仕事に転職する
- 週5勤務から週4勤務にする
- 副業で月5万円稼ぐ
- 配当金を年間50万円作る
- 生活費を月3万円下げる
こうしたことでも、会社から受け取る給料への依存度は下げられます。
個人的には、この考え方のほうが現実的だと思います。
「明日から会社を辞める」
ではなく、
「会社を辞めても困らない状態に少しずつ近づいていく」
という考え方です。
資産3,000万円でも生活は変えられる
例えば3,000万円を4%で運用した場合、単純計算では年間120万円です。
月にすると10万円。
これだけでもかなり大きいと思います。
生活費が月20万円なら、
という形が考えられます。
もちろん、配当利回りが将来も4%になる保証はありません。
株価下落や減配などのリスクもあります。
それでも、
「毎月20万円を一生稼がなければいけない」
という状態から、
「毎月10万円だけ稼げばいい」
という状態になれば、仕事の選択肢は大きく変わります。
セミリタイアは「お金持ちになること」ではないのかもしれない
セミリタイアについて調べていると、
「1億円」
「配当金生活」
「FIRE」
といった大きな数字が目に入ります。
しかし、必ずしもそこまで必要とは限りません。
大切なのは、
自分はいくらあれば、今より自由になれるのか
を考えることだと思います。
例えば、
「月20万円必要だから6,000万円」
と考えるだけではなく、
「月15万円にできれば4,500万円」
「さらに月5万円働けば、必要な資産はもっと減る」
と考えてみる。
そうすると、セミリタイアは「遠い夢」ではなく、具体的な数字を持った目標になります。
まとめ
セミリタイアに必要な資産額は、生活費によって大きく変わります。
4%の利回りで単純計算すると、
- 月15万円 → 約4,500万円
- 月20万円 → 約6,000万円
- 月25万円 → 約7,500万円
- 月30万円 → 約9,000万円
が一つの目安になります。
ただし、これはあくまで単純計算です。
実際には税金、減配、株価下落、インフレなども考える必要があります。
そして、もっと大切なのは、
「生活費のすべてを資産で賄わなくてもいい」
ということ。
配当金や投資収入に加えて、少しだけ働く。
副業をする。
生活費を抑える。
こうした方法を組み合わせれば、必要な資産額を下げることができます。
セミリタイアとは、単純に「仕事を辞めること」ではないのかもしれません。
「お金のためだけに働かなくてもいい状態を作ること」
だと考えると、目指し方も変わってきます。
まずは自分の毎月の生活費を計算して、
「自分なら、いくらあれば今より自由になれるのか?」
を考えてみるところから始めてみようと思います。