生きていく中でかかせないほど、お金はとても大切な存在です。
大切とはわかっていても、
お金についての知識はあまりないのが日本人の現状。
日本は先進国でありながらも、
金融リテラシーは世界よりかなり後れをとっています。
どんどん多様化していくお金のあり方、銀行に貯めるだけでは不足するかもしれないお金の価値の変化など、金融リテラシーがより必要な時代になりました。
そもそも、金融リテラシーとは何か、基礎を紹介します。
- 金融リテラシーってどんなもの?
- 民間企業も金融・経済教育の普及に乗り出している
- 銀行などの金融機関をはじめ民間企業も積極的に金融・経済教育の普及に力を入れています。例えば野村證券は小、中、高校に分けてさまざまなカリキュラムを用意し、出張講座を行っています。近年普及が進み、多くの人が利用しているキャッシュレス決済のなかには、貯まったポイントを投資信託で運用できるサービスを提供しているものもあります。もともと現金決済であれば付いていないポイントだからこそ、思い切って投資に回せます。そして投資の必要性を感じるきっかけにもなりそうです。こういった取り組みは今後も増えていきそうですね。
金融リテラシーってどんなもの?
「リテラシー(literacy)」とは、基礎力や理解力、応用力といった意味です。
そのため、「金融リテラシー」は、
お金に関する知識や判断力のことを指します。
今の時代を生きていくには最低でも身に付けておくべきものです。
金融リテラシーを高めるために行われている教育のことを「金融教育」といいます。
人生において資産運用や金融をどのように位置付けるか
私たちにとって最も重要な金融リテラシーとは、
実は「私たちの内側」にあると思われます。私たちはまず、
資産運用に絶対がないことや、いかに予測のできないものであるかということを、
しっかりと認識する必要があります。
そのうえで、自分の人生という大枠のなかで
資産運用というものをどのように意味付けるか、
位置付けるかを考えることが大切ではないでしょうか。
自分自身にいくつかの根源的な問いをぶつけてみましょう。
● あなたにとって、資産運用は本当に必要なものですか。
言い換えれば、「あなたの人生には、
そんなに多くのお金が必要ですか」という問いになります。
分には合わない、自分には必要ないと思ったら、
資産運用を一時的に休んだり途中で降りたりすることを考えてもよいのです。
● あなたにとって、資産運用を急いで始めることは大切なことですか。
それより毎月少しずつでも倹約して、
資産運用の原資を増やしていくことが先決かもしれません。
金融のプロは収益率の高さを追求しますが、
私たちが資産運用で基準とするのは収益率のレベルではなく、具体的な金額です。
同じ金額の獲得を目指す場合には、
原資が多いほど保守的な運用、すなわちリスクの低い運用が可能になります。
是非金融のプロの方や家族と相談して資産形成の目的を明確にしていきましょう